金利が上がると一般的な株価は下がる。
(金融セクター除く)
なかなか理解しづらい現象ではありますが、
投資初心者さんに取っては
「ふーん、なるほど」くらいの認識で良いかと思います。
大きく分けて二つの理由
一つ目は企業が銀行から資金を借りにくくなること。
自宅購入の場合を想定してみると
金利が1%と5%の場合はどちらの方が
借りやすい(返しやすい)かを考えてみましょう。
複利の計算になるので割愛しますが、
やはり金利の少ない方(1%)を選ぶのではないでしょうか??
金利が高くなればなるほど、
企業としても借りづらい環境になります。
従って新しく設備投資をしようという意欲が
減っていくのは納得しやすいのではないでしょうか?
二つめの理由として、株式にに対して債権の優位性が高まること。
国際的に安定した国家(例として米国)が
発行した国債が10%の金利を提示した
場合を考えてみましょう。
普通の投資家の感覚ならば
株式投資(平均リターン5%)に資金を入れるより、
「確実に」リターンが手に入る国債など
高利回り債権を選ぶのではないでしょうか?
では米国長期金利国債が5%の場合は
投資家はどう動くでしょうか??
腕に自信のない投資家は債権を選びますし、
自信のある投資家は株式投資を選ぶでしょう。
また投資対象を半々にしてリスクとリターンの
バランスを取ると言う投資家も出てくるでしょう。
金利の上昇は株式投資への意欲を
減退させます。
従ってこの二つの理由が絡んでくるという
認識で大丈夫です。
(上級者まではこの認識で大丈夫ですが
セミプロクラスからさらに上位を目指すと
また違った見解があります。
ですが、難しすぎるので今は割愛します)

金利上昇は即売りなのか?
株式市場に対して売り圧力が高くなるのは間違いないことですが、
慌てて「全て売ってしまう」というスタイルも
考えものです。過敏に下落した反動買いでの
利益も期待出来ますし、
その国家の経済環境(好景気に湧いている場合など)によっては
さらなる「買い」という場合も考えられます。
さまざまな指標(GDP伸び率、各種雇用統計、企業及び消費者物価指数、
為替、さらには中央銀行の幹部の発言など
勘案して株式指標の予想を立ててみましょう。
それらが楽しくなると立派な投資家ですね。
少なくとも金利上昇は株式市場の下押しに、
金利下落は株式市場が上向きになりやすいという
基本だけ押さえておいてください。
コメント