【タリバン政権樹立が買いと判断した理由】

目次

数年に一度の暴騰チャンス

※国内株投資家としての判断した経緯の話です。

 該当する宗教や軍閥主義主張の是非を問うものでは

 ありません。また内容はかなり概略化していますのでご注意下さい

 また複数の情報から統合した推測も混じっており

 個人的見解であり特定国家の公式見解でもありません。

買いに走った結論は

2021年8月首都カブール,

及びアフガン第2の都市カンダハール陥落前の出来事になります。

わずか10日ほどの期間差ですが、「先に

旧北部同盟諸州の州都掌握と

アフガン第3の都市ヘラートが

イスマイルカーン知事(以下カーン氏)ごと降伏したためです。

この順番の差が違和感を感じて

暴落到来後、即買いをしようと決めた出来事です。

 なんのことかさっぱり分からないと思いますので

順を追って説明しましょう。

タリバンと旧北部同盟

 911テロ事件が起こる前、タリバンと北部同盟は

6年以上戦闘を繰り返していました。

首都近郊の北部、軍事基地を主として取ったり取られたりの

一進一退の攻防戦が続く中、

ややタリバンが優勢という形ながら

なかなか決定的な勝利をお互いに掴めずにいました。

タリバンはイスラム教原理主義の過激派。

北部同盟側は世俗主義(国連代表権を持つ勢力)

また民族系統的にも違う民族であり

お互いに相容れないということもあり

911同時多発テロ事件直前まで

北部同盟側はアフガニスタン北西部を

維持し続けていました。

事件直前には国土面積の1割を占めるだけの

追い込まれた状態でした。

さりとて降伏寸前という悲壮感もなく

険しい地形、軍事的裁量に優れた将軍

(マスード将軍、通称パンジシールの獅子)の

活躍もあり影響力を維持し続けることに成功しています。

※911テロ事件前の北部同盟側の統制地域(矢印は首都カブール)

タリバンとヘラートの獅子

 もう一つのキーマン「ヘラートの獅子」こと

イスマイルカーン。(以下カーン氏)こちらは

アフガニスタン東部ヘラートを根拠地として

古くはソ連のアフガン侵攻のきっかけとなった

反乱を始めとして、タリバンとも戦闘を続けています。

タリバン勢力の基盤とする宗派はスンニ派。

対するカーン氏は世俗的シーア派。

宗教は同じとはいえ、宗派、民族、主義が

違うためこちらもタリバンと激しく闘争を繰り返しています。

北部同盟側と軍事的に協力しており、

タリバンの本拠地たる南部カンダハルを遠路はるばる

攻勢をかけたこともあるぐらいです。

地元では人気が高く、

ソ連、タリバンなどの度重なる攻勢に

地元ヘラートを何度も陥落させられていますが

その度に復帰を果たしています。

911テロ事件直前の時点では隣国イラン(シーア派)に

亡命していました。

しかしながらアメリカによるアフガン侵攻後の

タリバン政権崩壊時にはヘラート州知事として

復帰しています。

※青円の近辺がカーン氏影響力が強い地域

 違和感の正体=投資買い入れのチャンス

主義、宗派の違いから数年にわたりタリバンと

徹底抗戦した勢力、旧北部同盟、カーン氏勢力。

両方共にタリバンの旧本拠地カンダハルより先に

さしたる抵抗もなく支配下に収まったというのは

違和感しか感じませんでした。

ひょっとしてタリバンとは名乗っているものの

・内部体制的にはかなり世俗的もしくは融和的な

方針に転換したのではないか??

・特にタリバン穏健派と言われるNo.2の幹部。

アメリカ高官とドバイにて折衝しており

何らかの政治取引をしたのではないか??

そんな疑念が湧いてきました。

とはいえ、タリバンの名前を名乗って

原理主義過激派の流れを汲んでいるのも事実。

しかしながら各種政策において融和姿勢を見せて

各地に点在する旧軍閥勢力が協力をしているならば

タリバンが政権復帰するのも時間の問題です。

石川県blackboarにて撮影

 

タリバンによる政権奪取と市場の動揺

予想通りタリバンは旧本拠地カンダハルを含め

首都カブール周囲を含めて着々と

勢力範囲を広げていきました。

と、同時に株を少しずつ売り払い

キャッシュ比率を増やしていきました。

そして8月15日。タリバンは首都カブールを制圧。

世界各国の株式市場に動揺が走りました。

当然、我が国の日経平均も暴落状態となりました。

とは言え世界経済に影響を与えるのか??

イスラム教過激派が武力で政権を奪取し、

地政学、国際政治的に影響を及ぼしうる事態になりました。

しかしながら世界経済に直接的な

影響はどれくらいのものでしょう??

アフガニスタンの経済力とその影響力を考えても

暴落する評価は正答でしょうか??

このような事態こそまさにバーゲンセールです。

連られて安くなった優良銘柄を買うのは

「負けない投資家」の得意技

13年間国内株式専属で投資活動をしていますが、

こういった国際情勢からも俯瞰し

客観的に判断しているからこそ

年利22.9%を複利で成果を出し続ける秘訣の一つです。

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